夜はクラブや飲食店のネオンが煌々と瞬き多くのサラリーマンや学生で賑わいを見せる東京随一の歓街、そして昼には“新宿コマ劇場”で行われる舞台におばちゃんたちが長蛇の列を作る光景が見られる歌舞伎町。そんな昼の顔と夜の顔を持つ歓楽街の中心に位置する広場を囲むようにして存在する映画館─今では数少なくなった昔から変わらない映画街の姿が残されている。その広場を取り囲む映画館が連合して、新しく“新宿CINE CITY”という名称が付けられたのは、つい最近の事。JR新宿駅から歩いて5分…その“新宿CINE CITY”の入口に堂々とそびえ建っているのが、東宝の直営館(“日劇1”系列のチェーン劇場)である『新宿プラザ劇場』だ。1000席以上の客席を持つコチラの大劇場は、歌舞伎町のシンボルとなっており、夜になると華やかにライトアップされる入り口と巨大な看板に思わず足を止めてしまう。昭和44年10月にセルジオ・レオーネ監督作品“ウエスタン”でオープンしたコチラの劇場は東宝洋画系アクション大作を中心に数多くの名作を送り続けている。


やはり新宿という場所柄か?硬派な骨太の映画に人気が集中するようで、近年のヒット作として挙げられるのは興行収入では“ターミネーター2”、観客動員数としては“ゴッドファーザー”だったりする─何と“タイタニック”は1位ではないのだ─。過去の上映作品を見ても“スターウォーズ”、“バック・トゥー・ザ・フューチャー”、“インディー・ジョーンズ”シリーズなど、どれもが大作と呼ぶに応わしい作品が名を連ねている。
場内は縦に長い緩やかなスタジアム式に客席が配置されており、高い天井の持つ開放的な雰囲気は超大作を観るには理想的な空間だ。巨大なスクリーンを視界いっぱいで楽しみたい方は是非、前列から10列目までがお薦め。また、映画を全景として楽しみたい方は中央より後方の座席が良い。縦に長いメリットとして座席の両サイドに座ってもスクリーンの位置は比較的センター席に近く前の人の頭を気にせずに観るのであれば、むしろ端の席から観られる事をお薦めしたい。


また、最新の音響設備を導入しているコチラでは音の反響が素晴しく、特にシンフォニックな音楽などの再現性に優れている点はファンの間でも定評がある。チケット窓口のあるエントランスから漂う大劇場の風格はロビーにも繋がっており、赤いカーペットを敷き詰めた広いロビーには老舗劇場の気品が溢れている。階段を上がってくと座席の後方部へ入る事が出来、そこにも広いロビーが存在している。


客層としても年齢的には若いカップルから年輩の方まで、そして平日の夜ともなるとOLやサラリーマンがアフター・ファイブとして利用されるなど幅広い層に支持されている『新宿プラザ劇場』だが、勿論、固定ファンの数も多く超大作を観るならココ!と決めて来られるリピーターには絶大なる支持を得られている。サービスとして水曜日のレディースデー、東宝系劇場が行っているファーストショー・オン・フライデー割引など、どれも人気のサービスが充実。大画面で映画の迫力を満喫する…そんな理想的な空間は永い年月、我々ファンを魅了し続けている。(取材:2002年7月)

【座席】1044席 【音響】DS・SR・SRD・DTS・SDDS・ESS・SRD-EX

【住所】 東京都新宿区歌舞伎町1-19-2 ※2008年11月7日をもちまして閉館いたしました。


 
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