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昭和31年、渋谷駅前に設立された“東急文化会館”。その名が示す通り、そのビルはまさしく文化の中心地として映画館だけではなく芸能全般の娯楽と言う文化を継承する施設が入っていた。渋谷の新しい名所として注目を集めていた最上階のプラネタリウムも今は、もう無くなってしまったが、そこの1階にある『渋谷パンテオン』という名前は屋上にあるプラネタリウムの円形のドームから付けられておりパンテオン=円形劇場という館名に応わしい映画館だ。5階には『渋谷東急』、6階には『渋谷東急2』、そして地下1階に『渋谷東急3』が入っており、まだシネコンという言葉すら無かった時代、ビル全体に複数の映画館が入っているというのは当時にしてみるとかなり画期的な事であった。
渋谷駅東口から見える巨大な映画の看板が4つ並んでいる様は昔から変わっておらず、特に東急線の出口から宮益坂へと続く連絡通路からは、正にその看板を真横から見る事が出来、迫力を存分に体感出来るポイントとなっている。
娯楽としての映画が持つ魅力と興奮を満喫出来る場所、それが昔から変わらないスタイルで“東急文化会館”は持ち続けている。
(2002年4月取材)

そんな長年に渡って映画ファンを楽しませてくれた東急文化会館も建物の老朽化と駅前再開発といった時代の波によって平成15年6月に閉館された。最後の1ヶ月間は特集上映や懐かしのパンフレット等の即売会を開催。『渋谷パンテオン』では毎週金曜日にはオールナイトイベントを催し、何と言っても“さよならパンテオン”と銘打って一夜限りのファンタスティック映画祭を実施。また『渋谷東急』では“東急名画座”を復活。懐かしの名画を800円という低料金で上映する等、往年の映画ファンを歓喜させた。ラストの30日は“サウンド・オブ・ミュージック”を70mmで上映、ついに47年という歴史に幕を閉じた。

【住所】 東京都渋谷区渋谷2-21-12 渋谷東急文化会館 ※2003年6月30日を持ちまして閉館いたしました。

 
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