高田馬場という街は独特の雰囲気を持っている。池袋と新宿…二つのターミナル駅に挟まれて、学生街という面と昔ながらの商店街という面。まさに老若男女、様々な文化が混在している街。そして、学生の文化と古くからこの地を愛し続ける江戸っ子たちに支えられている映画館が、この『早稲田松竹映画劇場』だ。設立は古く昭和26年、最初は松竹の封切館としてスタート。それから昭和50年に2本立て名画座に路線変更した。劇場名は名画座に変わった今も当時のまま残っている。そして平成6年にリニューアルオープンして外観を一新、場内の設備も新しくして再スタートをした。料金は2本立てで1300円と実にリーズナブル。「やはりお客様は学生の方が多いですが、古くから高田馬場に住んでいる年輩の方もよくいらっしゃいます。」と語るのは学生時代アルバイトでこの劇場に入り支配人になったという経歴の中山博嗣氏。土地柄のせいか、この土地にこだわり続けている人々が多いのをたしかに感じる。「最近は女性ファンが増えてきているのを肌で感じますね。特にミニシアター系の作品になると圧倒的に女性ファンが激増します。」


▲学生と年輩のお客が同じ映画を観に通う…こんな光景は名画座ならでは。
  みんな普段着で気楽に観に来ているのが印象的だ。
 ▼高田馬場駅から早稲田通りを歩いて5分ほどで特徴的な建物が出現。
  劇場名の看板が堂々とした風格を見せている。

サービスとして上映作品のプレスシートのコピーを無料で配布してくれるのがウレシイ。番組については以前とはかなり変わりつつある。「以前はハリウッドメジャー系が多かったのですが最近はミニシアター系の2本立てをかけるようになってきて、今では他の名画座では観られないような作品を意識的に選定しています。」続けて「番組選定の難しさが一番苦心するところですね。ただ、2本立ての関連付けが名画座の醍醐味だと思うので手を抜けないですよ。」と語ってくれた。たしかに本劇場の番組はユニークなものがあり、ミニシアターで上映されたヨーロッパものと関連性のあるものであればハリウッドメジャー系の作品と2本立てにしてしまう。「映画館にフラっと寄り道…そんな気軽さで映画館に来て欲しいですね。映画を観る時は出来るだけ自分の直感に従って観てみると、意外な作品が生涯忘れられない作品になることもありますから…」(取材:2000年10月)


▲中央の柱が印象的な落ち着いたムードのロビー。後方の扉は二重に     
なっており途中入場しても中に明りが差し込まないよう工夫が施されている。

▲ロビーにある掲示板には映画ファン 
 からのメッセージで溢れている。  

【座席】 196席 【音響】 DS・SR 
【割引】 ラスト1本サービス(最終回のみ)800円
     映画サービスデー(毎月1日)1,000円
【URL】http://www.h4.dion.ne.jp/~wsdsck/

【住所】東京都新宿区高田馬場1-5-16 【電話】03(3200)8968

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