Vol.1 シネクイント編


『シネクイント』のパンフレットは面白い。次は何をやってくれるのだろう?と期待するようになったのはオープニング第二弾の“GO!GO!LA”からだった。まるで旅行のガイドブックのような体裁は映画ファンの心情をくすぐり、その遊び心が、いかにもPARCOっぽくて…作り手も楽しんでいるのが伺えるノリの良さに溢れたパンフレットはすでにパンフレットという定義から映画館のお土産と変化しているのだ。劇場がパブリッシャーの企画からアイデアを配給会社と共同で進めていくからこそ現場の期待に添ったパンフレットが生まれるのだろう。

バッファロー’66
大判/36頁

ビンセント・ギャロと浅野忠信の対談が掲載されているなど充実した内容。『シネクイント』の記念すべき第一号パンフレットだけに力の入れ方もひと味違う。
今でこそ、大型サイズは珍しくなくなったものの紙質へのこだわりは徹底している。デザインも表紙から見て取れるように、女性を意識した作りとなっておりキリヌキで配置されているギャロとクリスティーナ・リッチが、とってもキュートだ。
(キネテック配給)


ギャラクシー・クエスト
スナック風袋入:本体はB6(半裁)/60頁

とうとう、ココまでやってしまったか…。映画のノリをそのまんま再現してしまうと、こうなるという見本。
まるで宇宙食を彷彿とさせるような袋に入っているのは唖然とする位の小さいパンフレット。この発想とユーモアのセンスがたまらない。コレクターからは棚にどうやって収納するのか?なんてお叱りを受けそうな一品だが本体自体は、全60ページというなかなかの情報量。主人公たちのキャラクター紹介も実に丁寧で本国のドリーム・ワークスに掛け合った松竹のスタッフにもエールを送りたい!
(UIP配給)


ミラクル・ペティント
ケース入:A4プレスシート10枚

これも映画の特徴を上手くパンフレットに表現した傑作中の傑作。まるで昔懐かしい付録のようなケースの上部中央をクルクル回すと可愛いキャラが小窓に登場する。表紙のロケットのイラストが印象的な本作もPARCOと配給会社が共同でアイデアを出し合った自信作。
とにかく掲載されている記事も写真も楽しく、出演者たちのキャラクター紹介が切り取ればカードになるシートや携帯着メロ譜だけ掲載されているシートなど遊びが満載されている。
(パルコ配給)


チューブ・テイルズ
正方形/24頁

正方形の一番おとなしいタイプのパンフレットなのだがユニークなのはロンドンの地下鉄路線図が二つ折りで掲載されていることだ。しかも映画に登場したシーンがどこの駅か?まで詳しく紹介されているから鑑賞後の再確認には、かなりウレシイ記事だ。
また、掲載されている写真が味のある良い色を出しており映画を観ていない方にも充分、満足できるパンフレットだろう。
(アミューズ配給)


アシッド・ハウス
ケース入:変形A5サイズ/12頁
ポストカードタイプ解説書/シール

『トレイン・スポッティング』のヒットにより女性ファンが定着したイギリス映画だけにデザイン・形態は女性向けに作られている。付録が充実している(何よりウレシイのは宣伝に使用しているイラストや映画のワンシーンを納めたシール)このパンフレットはページ数としては少ないものの『Go!Go!L.A.』では果たせなかったインデックスの片抜きを実現。中面もオレンジとブラックの二色だけを使用した配色で映画のイメージを徹底的に追求している『シネクイント』らしいパンフレットに仕上がっている。
(ギャガ・コミュニケーションズ配給)


Go!Go!L.A.
ビニールケース入:本体は変形B6サイズ/28頁
B3サイズの折りたたみロサンゼルス・マップ

少なくともケース入りでここまで遊び心溢れたパンフレットは今までお目にかかった事はなかった。海外旅行に行った経験がある人ならばピーンと来るであろう旅行会社から貰うガイドブックが正にコレ!中にはロサンゼルスの地図と本体が納められており気分はすっかりL.A.?
パンフレットにしても作品中の写真が掲載されているページのデザインが素晴しい!などなどパンフレットとして楽しめ、ケースを別に有効活用しても良い優れモノ。
(ザナドゥ配給)


アタック・ナンバー・ハーフ
クリアケース入:A5サイズ/32頁

さすが!オカマちゃんが主役の映画だけあってクリアケースもラメが入っているという悪ノリもココまで来れば気持ちが良い程の懲り様…。映画で笑ってパンフレットを眺めては、また思いだし笑いを誘う記事の数々…。なんたって映画のパンフレットという事を忘れてしまいそうな位、女性週刊誌のノリで来日の記事や出演者の一日を追っていたりとキャラがあまりにも立ち過ぎていて映画とは違った楽しみ方が出来るのだ。
(クロックワークス配給)


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